地デジ移行で放送局は乗り切れるのか?
なんか最近、TV番組がつまらないですねぇ。最近はどこのTV局も減益で四苦八苦しているようですが、まあ番組内容を見るとそれも仕方がない内容に思えてしまいます。
TVをつけると、大抵どこのチャンネルでもお笑いやバラエティ番組ばかりで、しかも最近のお笑い芸人は、変わった動きで笑いをとってみたり、一発芸的な笑いが多くて、入れ替わりも激くて、付いていけないし覚え切れません。まあ自分が歳を取ったという事かもしれませんが。しかし、ゴールデンタイムの視聴率低迷加減を見ていると、そう感じているのは私だけではないようですね。放送している番組の内容に関しては、上述のような「つまらなさ」が視聴率低迷の一因ではあると思いますが、やはり本質的には「視聴者の時間を占有するメディアである」ということがTV離れの大きな要因かなと思います。
80年代くらいでしょうか、アフター5という言葉がありました。仕事は5時に終わって、それからは自分の時間として自由に過ごすということらしいです。まあ大抵は飲みに行くとからしいですが。「らしい」と付けたのは、私の実体験ではないからです。そのような生活ができていた時代には、6時頃には帰宅して、テレビを見ながらゆっくり過ごす時間があったのかもしれません。しかし、今やそんな早い時間に帰宅できる人は少ないのではないでしょうか。そもそもテレビを見ている時間がありません。
また、高度に進んだ情報化で、人が欲求する情報伝達の速度が飛躍的に向上しています。昔は、たとえば仕事などで技術的な情報を得るにしても、紙の文献しかなく、図書館とか、論文であれば学会などに連絡して取り寄せたり。それはもう、1週間とかのオーダーで情報収集していたと思います。それが今や、インターネットや大容量記録媒体の発達で、大抵のことは即座に調べることができます。
そのような状況において、テレビはやはり「遅すぎる」と思います。1時間の情報番組では、結論が分かるには1時間かかります。ニュースなどでは、自分が得たい情報がいつ流れるか、またそもそも流れるかどうかを虎視眈々とチェックしていなければなりません。このような目的にはテレビは圧倒的に不利でしょう。最近、クイズ番組などでは問題を出してから延々と回答を引っ張って引っ張って、CMを入れたりあの手この手で番組の最後に解答を紹介したりします。しかし私は我慢できずにネットで答えを検索してしまいます。当然、ものの10秒で答えがわかり、テレビがつまらなくなって消してしまいます。テレビがこれからも有意に存続したいのであれば、今の時代での得手不得手や特徴をよく踏まえた番組作りが必要なのではないでしょうか。
さて、TV放送は2011年7月には地上波がデジタル放送に完全移行となるようです。ここでは、上述の情報伝達に関してもっと切実な問題が浮上してくると思います。それは、録画問題です。先に述べたようなTVメディアの不便さを解消する1つの方法が録画だと私は考えています。情報番組やバラエティなど、とりあえず録画しておいて、あとで自分が見たいところだけを拾い見することができるからです。番組が放送されてから見るまでにはタイムラグができますが、それにしてもTVの欠点を補う大きなアドバンテージだと思います。
しかしながら、これが視聴者に過度に進むとCMという概念が成り立たなくなります。実際、ここ最近の減益は録画による視聴が視聴率に含まれないのが一因とも言われています。いまのところTV局はCM収入が大きな収益の柱ですから、これはTV局のビジネスモデルを変えざるを得ないことになるのではないかと考えています。
そして、さらに問題なことに、地デジにはコピー制限という機能をつけてしまいました。これは、TVの欠点を補ってくれるはずの録画視聴の自由度を制限するものです。ネットや携帯など他の媒体を活用している今どきの人々が、コピーも伝達もきかないメディアを受け入れられるでしょうか。これでは、やはりTV局の未来は暗いと思えてなりません。
地デジ移行の話しが出始めたころから、漠然とこんなことを考えていたのですが、状況がほとんど変わらないまま、ただダラダラと来てしまっている気がします。私は現状の地デジ方式には反対ですが、子供の頃は好きな番組もありましたし、TVそのものが嫌いというわけではありません。TV業界にももっと頑張ってほしいと思っています。そのためには、TV業界関係者の方々は、そろそろ本気になって対策を打ち出すべきではないでしょうか。







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