VUメーター フェチ
今日は暖かくて過ごしやすい日和でしたねぇ。久しぶりに遠出してドライブしてきました。しかし明日からはいよいよ12月。もう冬の始まりです。
このブログでもちょくちょくオーディオの話を書いますが、自分でいうのも何ですがちょっと変わったオーディオマニアを自負しておりまして、音楽そのものを楽しむということをもちろん重視しているのですが、それ以外の楽しみ方として「動き」にこだわっている部分があります。たとえば、レコードやオープンリールのように、何かがぐるぐる回って音を出したり、はたまたレベルメーターやスペアナのように音を視覚的に見せてくれたりするるものに執着してしまう傾向があります。
音を視覚的に見せてくれる機械として最も基本的なのが、音量を数値で示してくれるレベルメーターというのがあります。その中でも、人間の視覚特性に近い音量を示してくれるVUメーターというのがあります。人間の耳は結構いい加減なところがあって、ある一定時間以上音が連続しないと音量を識別できない、という特性なんかがあります。そこで、このメーターには、そういった人間の聞こえ方の特徴を色々と盛り込んだ指示をするようになっています。この特徴を模すために、かなり厳密な規格が色々と定められています。
そんな感じのVUメーターですが、動きモノが好きな私としてはやはり見逃せないアイテムであり、色々とコレクションを集めています。この写真はVUメーターでかなりの国内シェアを持っているヤマキ電気というメーカーの、KSR-3cという、かな~り古いタイプのメーターです(1973年製)。昔はJISで計測用メーターの規格(JIS C 1102)と、それを踏まえたVUメーターの規格(JIS C 1504)が決まっていました。この写真のメーターはそれに準拠して作られている「本物」のVUメーターです。残念ながら現在ではその規格は廃止になってしまいました。時代の流れでしょうか。JIS10号計器サイズで、電池の比較で分かるとおり、かなり大きいです。
規格といえば、VUメーターはもともと米英の通信・放送局間などで取り決められたのが発祥ですが、これとは別に日本のNHKがさらに厳密に定めたBTS規格という放送機器用の規格があります。VUメーター向けにはBTS-5703という規格があるのですが、上の写真のメーターはそれにも準拠しており、現役の時代には放送局などの調整卓に使用されていたものと思われます。こんなものは、最近ではめったに入手できなくなっており、私の宝物になっています。
さて、次の写真はアメリカのWeston ElectricというメーカーのVUメーターです。MODEL 862とあり、製造は1950年代のようです。大きさは、先ほどのヤマキのメーターと同じくらいです。面白いのは、メーターの目盛りが、%表示のほうがメインにかかれていて、レベルを示すVU目盛りがオマケのように下段に書かれています。ものの本などを見ると、特に古いメーターはこのような目盛りになっているものが多く、実はこちらのほうがオリジナルなのかもしれませんね。50年前のものだというのに、音声信号をいれてやると元気に動きます。
さて、こちらもヤマキのメーターなのですが、メーター機構を横に配置して、正面からメーターを見たときに指針が直線状に動くようにしたものです。型番はENR-7a0とあり、1978年製です。指針の先がちょっと見にくい気もしますが、取り付けるスペースがとても少なくて済むので、省スペースにしたい機器などに使われていたのでしょう。
さて、ビンテージなものばかりを紹介してきましたが、現在入手できるVUメーターはないのか?と質問されそうなので紹介しておきます。実は前出のヤマキがメーターをまだ作っているんですね。
こちらが、現在も入手可能なVUメーターの1つ、FYR-22Lというモデルです。プロの業界でも、VUメーターを使いたいとう根強い人気があるようで、いまだに放送局の調整卓なんかには利用されているのをたまに見かけます。そのときは、大抵このメーターか、イギリスのサイファムというメーカーのものが多いです。写真のものは、手製のアルミパネルに2つのメーターを取り付けています。
このメーター、私は中古のものをたまたま格安で入手することが出来たのですが、オークションでは1本5千円以上、新品では数万円します。まあ、れっきとした測定器なので高価になってしまうのは仕方ないと思いますが、そんなの買えるか~という人には、こんなのもあります。
秋葉原の某計器屋さんで購入した記憶があるのですが、富士計測器製MRAシリーズのVUメーターです。今は外観が変わっているようです。このようなものなら\2000程度から購入できます。しかし、ちょっと指針の振れが早い気もするが…。正式なVUメータは音量を300msecの積分値で指示することになっていて、針の振れを見ていると結構ゆったりした感じで振れます。まあ厳密なものではないかもしれませんが、音量の指示値は正確でしたので、目安に使う分には十分ではないでしょうか。
さて、番外編として紹介しますが、通信機器などにもレベルメーターが組み込まれていることがあります。こちらの写真は通信機器メーカーで超有名なJRCのレベルメーターです。型式はKSM-7となっており1980年製、目盛りはdB、ご丁寧にCLASS2.5となっています。まあ中身はどこかのOEMなのかもしれません。
このメーターはヤフオクで入手したものですが、せっかくなのでAR7030のAF出力につないで、BCLの際に利用しています。SSBなどでIF GAINを手動調整する場合には、過大入力とならないようレベル監視できると便利です。ちなみにメーターの下にあるボックスはアンテナの電源でしてメーターとは関係ありません。
というわけで、色々なVUメーターを紹介してきました。ネットを検索すると、意外とVUメーターの製作記事があったりして、結構好きな人がいるのかなぁと感じています。この記事をきっかけに、VUメーターファンな人が増えるといいなぁなんて思います。
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コメント
VUメーター、いいですよね! 人間の感覚のいい加減さというか、視覚に惑わされるあたりに妙にくすぐられます。SD-39-VUという台湾製のメータを見た目だけで購入したのですが、どう使ったら良いのかわからないままおります。
投稿: hossi | 2008/12/10 03:09
コメントありがとうございます。技術がどんなに進歩しても、こういった人間味みたいなところは残ってほしいですね。
メーターの使い方とは、デザイン的にマッチする使い方ということでしょうか。最近のオーディオ機器にはデザインに隙がないので難しいですね。ヘッドホンアンプを自作されているようなので、そちらでワンポイント的に使ってみると面白いかもしれません。
投稿: ぽあろ | 2008/12/10 21:51