2008/07/22

古いラジオを修理してみた。

梅雨が明けたそうですが、なんだか相変わらずジメジメと湿度も高いようで、すっきりとしませんねぇ。日本の夏はもっとカラっとして欲しいものです。

08072201 さて、私のように、子供の頃に電子工作などに興味があって、ラジオなんかを作ったことがある人には、HOMERというメーカーに覚えがあるかもしれません。以前、共和製作所というメーカーがラジオの製作キットや完成品を販売していました。そのときにHOMERブランドとしていくつかのラジオを販売していました。

大きいラジオから小さいラジオまで各種販売していて、かくいう私も、いくつかのラジオ製作キットを作成した記憶があります。しかし当時は作るのが楽しくて、完成品にはあまり興味がありませんでした。写真はそのHOMERの完成品ラジオ、IC-5000という極小のICラジオです。

某ネットオークション(全然伏字になってませんが)でちょっと見かけて、懐かしさのあまり、状態が悪いのを承知で入手しました。このラジオはモールドのICモジュールを使ったストレートラジオで、とにかく小さい。マッチ箱くらいの本体にキーチェーンがついています。ホントにキーホルダーにしてもいいくらいの小ささです。

さて、入手して動作確認をしようとしたのですが、開けてビックリ。というか状態の悪さは知っていたのですが、まあ電池ボックスの電極が完全に腐食してしまっていて電池から電力が供給できない状態でした。また配線にワニ口クリップで直接電源をつないで見ても、とっても小さい音でしか鳴りません。うーん。これは修理もきびしいなぁと。そこで面倒になってしばらく放置状態となっていました。

しかし別件で自作していた「昔の部品でラジオを作る」シリーズが一段落したので、こっちも少し何とかしてみようかという気になりました。再度中身を確認すると、ICはまともに動作しないようではありますが、バリコンとバーアンテナはそのまま使えそうです。そこで、電池ケース周りとIC回路をごっそり作り変えることにしました。

問題の代替回路ですが、ストレートラジオで超有名なICのLMF501Tを使うことにしました。また私が住んでいる地域はラジオに関しては弱電界地域なので、高周波、低周波それぞれに1段ずつ増幅回路を追加します。電池はLMF501Tの定格がMax1.8Vなので、ボタン電池LR44を1個使う回路とします。

08072202 今回のラジオの回路です。アンテナにボリュームがついていますが、今回は使用していません(使用しない場合はグランドに短絡します)。
初段トランジスタのベース接地増幅回路で高周波増幅を行います。そしてその次、中心にあるボックスがLMF501Tとなります。そしてその出力の音声信号を最後のトランジスタで増幅します。これで弱電界地域でもクリスタルイヤホンがガンガンなるくらいの高感度になります。

トランジスタは、2SCであれば大抵動作すると思います。私は手持ちの部品で大きさがちょうど良いもので選びました。電源はLR44が1個ですが、電池を2個以上使う場合には、LMF501Tの定格を超えてしまいますので、電圧降下回路が必要となります。そのまま電池を増やすと一瞬にしてICが破損しますので注意してください。

さて、08072202 このラジオの問題は実装をいかにうまくするか、というところです。小さいラジオなので、とにかく手先の器用さと創意工夫が要求されます。今回は万能基板を2枚使い、ボタン電池を挟むような構造にして電池ボックスとしました。そしてその基板に増幅回路やLMF501Tを取り付けていきます。

また、最初についていたイヤホンジャックはφ2.5サイズの上に、電池ケースの金具を兼用していたので、丸ごと取り外してφ3.5のジャックを付けられるよう、かなり削ってしまいました。おかげで、ジャックのネジが外に飛び出てしまい、ダサくなってしまいました。ここはもう少しうまい方法があるかもしれません。

実際に電池を入れて動かしてみると、サイズからは想像できないくらい高感度、大音量でラジオを受信することができました。しかし高・低の2段増幅としたので、近隣の放送局などの強い電波を受信すると、耳が痛いくらいの大音量となってしまいます。サイズに余裕があれば、やはりボリュームを付けたいところです。電池の持ち時間は、省エネ設計となっているため1日2~3時間使ったとしても1ヶ月くらいは動作すると思います。

またストレートラジオですので、やはり選択度はイマイチです。近隣に強力な放送局がある地域では、使いにくいかもしれません。これはストレートラジオの宿命なので、ラジオの向きを調整するなどして頑張りましょう。

このラジオは、作ってから実際に通勤の時などに使用しています。しかし電波の強弱にあわせて音量が変化するので、少し使いにくい感じです。LMF501TのAGCレンジは結構狭いようです。従いまして、せっかく小さい筐体なのに、移動しながら使うのはあまり向いていないかもしれません。家や出先でちょっと聞きたい時に持っていく程度に考えると良いかもしれません。

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2008/06/18

昔の部品でラジオを作る(6)

さて、このシリーズも6回目になりました。今回で最後になります。今回は、実装でのポイントを紹介しますが、プリントパターンなどはありません。スーパーラジオの自作に興味をもたれるくらいの方なら、基板の製作は容易だと思います。

08061801 製作したラジオは、こんな感じになりました。昔ながらの雰囲気を出すためにケースは木材を使用し、ボリューム兼電源スイッチ、そしてφ50のバーニヤダイヤルを使った選曲ダイヤルを使いました。

スピーカーは、以前にも紹介したかもしれませんが、ヤフオクにて通信機用のものだったらしい10cm程度のスピーカーを入手し使っています。スピーカーグリルは添付されていたものをそのまま使っています。

08061802 そして内部の部品配置ですが、写真のような感じになりました。ユニバーサル基板を2枚使い、それを中心にコイルやIFT、バリコンが取り囲みます。配線の注意としては、基板の信号の流れが1方向になるよう配置すること、そして部品への配線の引き回しが長くならないように考えることが重要となります。引き回しが長く、交差が多いと、あっというまに発振してしまいます。

この製作例では、上側の基板でRFおよび初段IFを、下段の基板で後段IF~AF増幅をしています。アンテナコイルとエアバリコンの距離が遠くなってしまい、バリコンへの配線が結構長くなってしまっているのが、あまりよろしくないのですが、それでもそこそこ動作しています。

電源はとりあえず006Pの9V電池を使用していますが、単三4本の6Vでも動作します。入手しやすいほうを利用すればよいでしょう。また、本ラジオは空芯コイルを使用しているので、アンテナコイルのA端子に3mくらいのビニール線を接続する必要があります。

そしてスーパーラジオで一番重要な調整ですが、このラジオはインピーダンスが高いコイルを使っているため、RF段だけで結構高いQを持って動作しています。このため、調整をしっかりしないと感度が取れません。バリコンに付いているトリマーとパッティングコンデンサでトラッキング調整をしっかりしましょう。

調整手順ですが、簡単に書きます。正確にやるには周波数カウンタ、SG(標準信号発生器。AM変調をかけられると良い)が必要です。またオシロがあると便利です。

1.バリコンのダイヤルを100(最小容量)に合わせ、局発の周波数が2060KHzくらいになるようにバリコンの局発側トリマを調整する。
2.受信できる一番高い周波数のラジオ局を受信(ない場合は、SGなどを準備)し、バリコンのアンテナ側トリマを調整し、よく聞こえる位置にする。
3.受信できる一番低い周波数のラジオ局を受信し、パッティングコンデンサを調整してよく聞こえる位置にする。
4.2~3を何回か繰り返して、受信範囲全域でバランスよく受信できるよう調整する。
5.最も弱く聞こえる放送局を受信し、IFTのトリマをそれぞれ動かしてみて、一番感度が高くなる状態へ調整する。

以上のような感じで大体あわせることができると思います。5のIFTの調整は、完全に狂わせてしまうと元に戻すのが大変なので、自信がない場合はむやみにやらないほうが良いでしょう。あるいは、あらかじめ初めの位置に目印などをつけておくと、元に戻せて便利です。

さて、以上で完成です。作ってみた感想ですが、アンテナ線が必要ではあるものの、市販の一流メーカー製ラジオに匹敵するくらい感度は良いと思います。私は関東に住んでいるのですが、夜には北海道から九州まで広い範囲の放送が受信できました。またRF段でのQが高いため選択度が非常によく、地元の強力な放送局の混信を受けることなくDX受信にも耐えうる性能があります。

欠点をあげるとすると、AGCの効きが悪い点が挙げられます。市販のラジオなどでは、各IF段毎にAGCを掛け、コンプレッションを高くとるようですが、今回は1段しか掛けなかったので、電波の強弱が音量に現れてしまいます。夜間受信でのフェージングではちょっと聞き辛いところです。

中波帯のスーパーラジオを製作するのは今回が初めてでしたが、初めてにしては良い出来だったかなぁと思います。今回得た経験を生かして、この次は短波受信機なども作っていきたいと思います。

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2008/06/04

昔の部品でラジオを作る(5)

さて、このシリーズもだいぶ進んできました。今回で回路の紹介は最後となります。

08060401 AF段、つまり音声信号増幅です。まあここまで来ると、あとは自分で設計できる方も多いのではないでしょうか。トランジスタの名称を書き忘れましたが私は2SC1815GRで作りました。

私の場合は、夜などに枕もとで聞く用途で設計してますので、あまり大音量が必要なく、むしろ消費電力を押さえたいため、あまり大きな音がでない回路となっています。
もし更に大きな音量が必要な場合は、プッシュプル回路やLM386NなどのICを使った増幅回路をつけても良いでしょう。トランスはサンスイのST-32あたりが使えます。

スピーカーは、パーツ屋さんで売っている小型のスピーカーでもいいのですが、やはり大きさが大きいほうが、低音も良く鳴る聞きやすい音質になります。私はヤフオクで通信機か何かから取り外されたらしい、10cm程度の大きさのスピーカーを入手して付けてみました。これはスピーカーグリルもついていて、後のパネル加工が楽でした。

またフィールドスピーカーとよばれる、トランスが付属している古いタイプのスピーカーがあるようですが、そのようなものを使う場合には、トランスの入力インピーダンスが1kΩくらいのタップに電源+~トランジスタのコレクタを直接接続してしまえば、同じように動作すると思います。ふと考えると、古い部品を使うと標榜している以上は、スピーカーも古いものを入手すればよかったかもしれません。

ボリュームは、Aカーブのものを使ってください。BやCでは使いにくくなってしまうと思います。また好みによりますが、電源スイッチ兼用のボリュームを使うとパネル加工が楽かもしれません。

さて、以上で回路の紹介は終わります。次回は組み立てと調整を、写真を交えながら紹介したいと思います。

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2008/05/29

昔の部品でラジオを作る(4)

さてさてタイトルの件、やっとちょっとだけ時間ができたので続きを書きたいと思います。
お決まりですが念のため書きますが、以下に紹介する回路中の定数は、厳密に計算されたものではまったくなく、経験や実験に基づいて決めたものが多いです。このため、部品の微妙なバラツキや配線の仕方などによっては正常に動作しない可能性があります。本記事は情報を紹介するのみで、動作させるためのサポート等は一切行っておりませんのでご了承ください。

08052901 前回はRF段、局発から混合回路までを紹介しましたが、今回はIF段以降から検波回路までを紹介しようと思います。

IFT1まで到達した中間周波信号は、後はひたすら濾波・増幅を繰り返せばいいのですが、ここでもまた問題が起こりました。IFTもまた比較的高インピーダンスに設計されているようで、IFT出力を一般的なエミッタ接地トランジスタ増幅回路で受けようとすると、簡単に発振してしまいます。Webでこの中国製IFTの使用レポートを検索すると、やはりこの発振しやすさに皆さん苦労してらっしゃるみたいで(といっても、こんなトリッキーな使い方をしている人はいないようですが)、そもそも別のメーカーのIFTを使うと大丈夫なのかもしれません。

というわけで、高入力インピーダンスとするためFETを使用したいところですが、ここでさらに問題が発生します。中間周波増幅では、電波の強弱に応じて増幅回路の利得を調整するAGC回路を入れなければなりません。これがないと電波の強弱がそのまま音量の強弱になってしまい、非常に使いにくいラジオになってしまいます。

AGC回路は通常、検波出力をDC電圧に変換してIF段の増幅回路へフィードバックし、エミッタ接地トランジスタ増幅回路の動作点をずらすことにより実現します。しかし、FETを使った場合、この手は使えません。色々調べると、Webなどで紹介されている例でFETでもAGCを実現している回路があるようですが、実験してみたところ期待するほどの効果が得られない上に、AGCフィードバックをFET入力に接続しなければならないため、入力インピーダンスの低下が避けられません。

さてどうしよう。と悩んでいたいのですが、まあ安直にFETバッファ→Tr増幅という2段構成にすることにして、2段目のTr増幅でAGCをかけることにしました。こういう、部品を潤沢に使った回路を設計することができるのはアマチュアの強みでしょう。メーカーなどで原価をぎりぎりに押さえつつ高性能を求める向きには、こんな構成は許されません。たぶん。

ということでIFT1出力を2SK241GRで受け、2SC1815GRでAGCを掛けつつ増幅します。本当はここでももっと利得を稼ぎたいところですが、実装の段階でどうしても発振してしまい、最終的に紹介した回路になりました。

IFT2の出力は2個目の2SK241GRでフルゲインで増幅し、ゲルマニウムダイオードの王様1N60で検波します。また検波したときのDCオフセット電圧をAGC電圧としてIFT1出力増幅段へフィードバックします。ここについているコンデンサのマイナス側の電圧は、受信電波の強度に応じて電圧が下がるので、Sメーターなどをつける際に利用できるかもしれません。また最終的な調整のときには、検波後の信号強度を電圧で計れるので、最良な調整点を見つけるのに便利です。

さて、以上で中間周波増幅~検波までを紹介しました。次回はAF増幅を紹介と、実際に作成したブツも紹介したいと思います。

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2008/05/19

昔の部品でラジオを作る(3)

さて、タイトルの件ですが、だいぶ進みました。前回はブロック図のみの紹介でしたが、今回は実際の回路を紹介したいと思います。ちなみに、以下に紹介する回路中の定数は、厳密に計算されたものではまったくなく、経験や実験に基づいて決めたものが多いです。このため、部品の微妙なバラツキや配線の仕方などによっては正常に動作しない可能性があります。本記事は情報を紹介するのみで、動作させるためのサポート等は一切行っておりませんのでご了承ください。

まずはRFフロントエンドおよび局発回路、そして混合回路です。図中に書き忘れましたが、電源電圧は6~9Vくらいで動作するようにしています。
08051801
タイトルのとおり、今回はコイルやIFTなどに昔の部品を使うことにしておりまして、コイルはミズホ通信のスーパー用コイル "5S-H" 5球用スーパーコイル、そしてバリコンはナショナルの430pF2連の大型エアバリコンを使用することにしました。これを目標に色々試行した結果、上記回路に落ち着きました。

まずアンテナ用コイルですが、ここから曲者でした。真空管用空芯コイルなので、フェライトバーアンテナなどと比較すると、インピーダンスがかなり高いようです。一般的なトランジスタ式のスーパーラジオでは、同調回路からトランジスタで信号を受けて、しかも局発回路を兼用した自励式と呼ばれる発振回路で混合までやってしまうのですが、このコイルでは通用しないようです。

Tr回路ではどうしてもバイアス回路によって入力インピーダンスが低くなってしまいます。そこで、まずはFETで初段増幅を行い、2段目のトランジスタで局発混合することにしました。初段増幅はデプレッション型で高周波回路によく利用される2SK241GRを使用しています。ソースからGNDに落ちている※印付きの0.01uFは、受信感度が高すぎる場合には外すとゲインを下げることができます。

一方、図の下段の局発回路ですが、5S-Hのセットに含まれる局発コイルはセンタータップが1個あるだけの2次側がない空芯コイルなので、トランジスタ回路でよくある自励式回路には出来なさそうです。また、コイルとバリコンを並列に接続して共振回路とした場合、バリコンの片側はGNDになりますから、ちょっと工夫しなければ接続できません。

そこで、局発用に発振回路を独立して作りました。回路は変形コレクタ同調形のオリジナル回路です。バリコンおよび発振コイルの片側をGNDとするため、PNP形トランジスタを使っています。パッティングコンデンサ(P.C.)も真空管用のものをそのまま転用可能です。トランジスタにはPNP形で超有名は2SA1015GRを使っていますが、よほど特殊なものでない限り、大抵のPNP形トランジスタで動作すると思います。

さて、これでやっと混合できます。混合は2SC1815GRを使ったベース注入回路で混合しています。またそれだけでは出力インピーダンスがちょっと低く、IFTを十分ドライブできないので、エミッタフォロアを追加してあります。

IFTの説明をしていませんでしたが、今回入手したIFTは、ネット上で良く見かける中国製のものが入手しやすかったので使ってみました。初段用に312-3、2段目用に312-4と刻印があります。詳細はGoogleなどで "IFT 312-3"等と検索すると情報が得られると思います。これもTRIO製やSTAR製の真空管用のものが転用可能だと思います。

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↑実験風景。きたなくてすいません。まんなか辺に見えている、穴が2個あいた金属ケースがIFTです。

IFTもどうやらアンテナコイルと同様に、使用するインピーダンスが高く設定されているようで、トランジスタ用IFTなどを駆動するような低インピーダンスな回路(具体的には、エミッタフォロアのトランジスタのエミッタの4.7kの抵抗に0.01uくらいのコンデンサを並列に入れたりしてインピーダンスを下げる)では盛大に発振してしまいます。

そこで、ゲインやQは下がってしまいますが、本回路のような使い方にしました。この辺は色々試しながら定数を決めていますので、もっと良い駆動方法があるのかもしれません。

さて、本日はここまでで、次回は中間周波増幅~検波、AF増幅までを紹介します。

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2008/05/14

昔の部品でラジオを作る(2)

タイトルの計画ですが、少しずつではありますが進めています。
しかし、やはり部品の特性が結構違うのでなかなか困難を極めています。

まずはブロック図にして構成を考えてみました。やはり作るからにはスーパーラジオとしたいところです。手書きですいませんが、こんな感じです。

08051301

しかし、ネットを色々と漁ってみても、スーパーラジオの参考になるような回路図って結構少ないのですね。特に、今回は局発回路周りが真空管用コイルを使う予定なので、こんな回路を考えている人はまずいないようです。

さてどうなることやら。

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2008/04/27

昔の部品でラジオを作る

今日は午後から天気が良かったですねぇ。気候が良いので久しぶりにチャリンコを駆って30kmも走ってしまいました。明日は筋肉痛が怖い。

08042701 さて、タイトルの件。このブログを見ていただいていればご存知かもしれませんが、私自身ラジオに思い入れがあって、多少収集などもしています。まあ古いものが中心になるのでヤフオクなんかを見たりしているわけですが、そんな中で、古いラジオの部品が良く出品されています。特に昔のラジオではコイルやIFTなどの部品が手に取れるくらい大きくて、存在感があります。そんな部品たちを見ていると、「こんな部品でラジオを作ったらおもしろいかなぁ」とふと思ってしまい、古い部品でラジオを作ることにしてみました。

写真は、昔の真空管ラジオでよく使われていた5球スーパー用アンテナコイル(大きいほう)と発振用コイルの復刻版です。オリジナルはトリオというメーカーで作られていた5S・Hというコイルです。大きい方のコイルは、単1乾電池くらいの大きさがあります。見ようによっては芸術品かも!?。現在ではミズホ通信さんというところが復刻版を作っています。

昔のラジオというと、真空管式のラジオがまず思い浮かびますが、私の世代ではそこまで古くなく、トランジスタ全盛だったので、さすがに真空管を使うのは気が引けます。そこで、コイル、IFT、バリコン等は真空管時代の部品を使いつつ、能動素子はトランジスタを使って作ろうと思います。

08042702 こちらの写真はバリコンですが、ヤフオクで激安なものを狙ったので、ちょっとくたびれた感じのものになっていますが、これでも十分機能します。大きさは最新のポケットラジオ2つ分くらいと大きいです。ダイヤルを動かすと互い違いに組み合わさるアルミの板が、固定されているほうの板にうまく挟み込まれるようになっていて、これまた芸術的です。ちなみに付いているダイヤル(バーニヤダイヤル)は新品で買いました。

さて、まだいくつか探さなければならない部品があるので、もう少し部品収集を頑張ります。古いだけあって入手が困難な上に、意外と収集している人がいるのか、値段が高いので集めるだけでも大変です。

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2007/09/23

またまたラジオ

今週もまた暑かったですね。一体いつまで続くんでしょうか。

さて、最近ラジオの話ばかりで申し訳ありませんが、またまたラジオの話です。
古いラジオを色々いじっていると、ゲルマニウムラジオに興味が湧いてきて、ヤフオクなんかでラジオを物色していました。古いポータブルラジオを見ていると、短波帯+中波帯という組み合わせが結構多いようです。今はいわゆるFM+AMラジオというのが標準的ですが、FMラジオが本格的に始まる以前は、この形式が多かったようですね。

07092301 というわけで、この短波帯+中波帯のラジオはどんな感じなんだろうと、ちょっとレトロな感じのナショナルのラジオをポチッとな~してしまいました。

R-804という8トランジスタのラジオです。もちろん短波+中波の構成です。で例によって不動品を格安で落札してみました。
届いたモノは外観的には年代にしては十分綺麗で、色合いも肌色っぽい昭和レトロな感じです。こういう感じの色合いは結構好きだったりします。

07092302 問題の故障個所ですが、調べてみるとトランジスタが1個、コンデンサが一個、そしてメカニカルフィルタという部品が動作していないようでした。面白いことに、背面カバーをあけると、「これがメカニカルフィルターです」と書いてあり、しかもショックを与えるなという注意書きが。それが壊れてしまっているようです。

さて、矢印が指している先のメカニカルフィルタを分解してみると、なにやらカラカラという部品が外れてるっぽい音が。あーこれはダメだなーと思いつつシールドケースを外してみると、メカニカルフィルタの、肝心のフィルタ部分がポロッところがり出てきました。
07092303
さてどうしよう、と色々回路を調べてみたところ、この部品としてはIFTとフィルタがくっついたものらしいということが分かり、どうやら現代のラジオ用IFセラミックフィルタで代用できそうです。

というわけで、某パーツ屋にセラミックフィルタを発注。普通のラジオ用でも良かったのですが、せっかくなので通信機用グレードのCFK455Fというムラタのフィルタをチョイスしてみました。

そして、トランジスタとコンデンサを交換。トランジスタは、入手不能かと色々あたったのですが、あるところにはあるようで、結構簡単に入手することができました。

07092304 交換したのは2SA101というトランジスタで、ごらんの通り金属パッケージに封入されたゲルマニウムトランジスタです。今後の修理などで必要になるかもしれないので、少し多めにゲットしておきました。とは言っても、そうそう使う事もないでしょうから、そのうちこれで何か作ってみるのもいいかもしれません。

ゲルマニウムトランジスタは現代のトランジスタにくらべてとても熱に弱いようで、80℃くらいで壊れてしまうそうです。それを300℃のハンダで取り付けるわけなので、ハンダ付けのときは気を使います。1つの端子を付けたあとは、十分冷ましてから次の端子を、という感じです。

07092305 せっかくなので、ついでにいくつかの種類のトランジスタも入手しておきました。写真右側のトランジスタは2SA XX という型番になって初の日立のトランジスタです。なんだか感慨深いです。

というわけで、一通り部品交換および調整をして、動作するようになりました。ラジオにはオーバースペックなIFフィルタを入れたせいか、音質がすごく良く、聞きやすい音質で鳴っています。しかし現代のラジオに比べると感度は悪いです。まだどこか不調なのかもしれません。電波の強弱に従って音が大きくなったり小さくなったりしてしまうので、これはちょっと困りものです。

短波帯も感度は低いものの結構安定して受信してくれます。特に、良いIFフィルタのせいか選択度がよく、混信が非常に少ない感じです。これで感度がよければ申し分ないのですが。アンテナをめいっぱい伸ばすと、夜間にはロシアの声なんかも聞こえてきていい感じです。

というわけで、無事ラジオとして実用になりそうです。実を言うと、もう1台ラジオをゲットしております(オイオイ)。そっちについては、また別途紹介したいと思います。

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2007/09/10

ラジオマニアへの道 その2

ようやく暑さがおさまったかと思ったのですが、またまた暑くなりましたねぇ。まあ台風の吹き返しというかフェーン現象なのかもしれませんが。いい加減涼しくなってほしいものです。

さてさて、前回の記事でラジオについてちょっと書きましたが、引き続き色々と古いラジオをヤフオクで見ていたら、私にとってちょっと懐かしいラジオに出会ってしまいました。

かれこれ二十年くらい前、小学生だった私は祖母によくなついていて、北海道の山奥の祖父母の家によく遊びに行っていたのですが、その頃その家にあったのがこのラジオです。
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何の変哲もない古いラジオなのですが。当時、機械いじりが好きだった私はそのラジオを分解してしまい、親や祖父からかなり怒られたりと、色々思い出のあるラジオです。現在では祖父母は亡くなっており、実家も取り壊されていますが、こういった当時のものを目にすると、懐かしい時代が思い返されます。

そんなことを思い出しつつ出品されている商品を眺め、ノスタルジーに浸って手を出すのもどうかと思ったのですが、ちょうど机に置いて聞けるラジオがなかったので、実用にもちょうど良いかなと思い落札してみました。

送られてきたモノはナショナル・パナソニックのRF-620というラジオで、スイッチの接触等調子の悪いところもありましたが、それくらいの修理はお手の物。昔の記憶を辿りつつ(苦笑)難なく修理し、無事元気に動作し始めました。電池は006Pという角型のものを使います。AMとFMを聞くことができるのですが、両方とも比較的感度が高くて音質も良いです。スピーカーが大きいのが良いのかもしれません。地元の放送局やNHKなどはびっくりするくらい大きな音がでます。

「モノより思い出」というキャッチのCMがありましたが、モノにまつわる思い出というのも、なかなかいいものかもしれません。

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2007/09/05

ラジオマニアへの道

ここ最近、暑いせいか運動不足気味で、体重がだんだん増えてきてちょっとマズイ傾向です。だいぶ涼しくなってきたので、本格的に自転車復帰しなければ。

さて、以前の記事で最近テレビを見なくなった~なんていう話をしていたと思いますが、かわりにラジオをよく聞くようになりました。で凝り性の私としてはやはりラジオもこだわりたいな~と思いながらヤフオクなんかをウロウロしていたのですが、ちょっと珍しいラジオをみつけてしまいました。

07090501見てのとおり、レトロな古い感じのラジオですが、ナショナル・パナソニックのR-155という、この時代のラジオとしてはかなり小さな部類に入るサイズのラジオです。その大きさはタバコの箱を一回り小さくしたようなサイズで、サイズの割にずっしりと重いです。製造は1966年だそうで、私よりも歳上?ということになります。

このラジオのすごいところは、単三乾電池一本で鳴るくせにスピーカーを内蔵しているという点です。この年代には相当数のラジオが作られていますが、乾電池一本でスピーカーを鳴らせるラジオは私の知る限り他に2機種(そのうち1機種はこのラジオの後継機種)しか知りません。

ラジオを作ったり、電子回路に興味がある人ならご存知かもしれませんが、少ない乾電池で回路を設計するというのは、それだけ低い電圧で動作させなければならないので結構難しいのです。しかも1960年代の部品を使って設計するというのは、察するに至難の業だったのではないかと思います。低電圧でも動作するようにゲルマニウムトランジスタ(現在では生産されていない貴重品です)が使われています。

またずっしりとした重さも、手にしっくりと馴染む感じでいいと思っています。最近の軽いラジオは風が吹けば飛んでいってしまいそうな軽さで、どうも安っぽく感じてしまいます。このラジオはアルミ合金の鋳造のようで、作りもしっかりしていますので、まだ当分は使えそうです。年寄りくさいですが、ちょっと古いものの良さが分かってきたような気がしますね。

というわけで、皆さんもお気に入りのラジオを見つけてみて、たまにはのんびりとラジオを聞いてみてはいかがでしょうか。

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